東京都の精神科病院における虐待通報窓口業務|専門知識を持つオペレーターが対応、早期発見を支援

精神保健福祉法改正により義務化された「精神科病院での虐待通報」。シミックヘルスケア・インスティテュート(CHI)は東京都から委託を受け、精神障害に関する専門知識を持つスタッフが通報・相談対応を行う常設窓口を運営しています。

2024年4月、精神保健福祉法の改正により、精神科病院での虐待通報が義務化されました。これを受け、東京都は精神科病院での虐待の未然防止・早期発見を目的に、シミックヘルスケア・インスティテュート株式会社(以下、CHI)に業務を委託し、常設の通報・相談窓口を開設しました。

本事例では、CHIが運営するコールセンター(コンタクトセンター)の取り組みとその効果についてご紹介します。

導入の背景

精神保健福祉法改正による通報義務化

2024年(令和6年)4月から、精神科病院で虐待を受けたと思われる精神障害者を発見した場合、都道府県への通報が義務付けられました。

東京都ではこの制度に基づき、迅速で適切な通報体制を整備するため、精神障害に関する専門知識を持つオペレーターが常駐する通報窓口の運営をCHIに委託しました。

業務の目的

精神科病院での虐待の未然防止と早期発見

患者・医療従事者の安心して相談できる環境の構築

通報情報の適切な記録・共有を通じた迅速な行政対応の実現

コンタクトセンター運営のポイント

1

専門知識を持つスタッフによる対応

CHIでは、医療資格を有し、精神障害に関する専門的知識や経験を持つ社員がオペレーターとして常駐。

通報や相談を受けた際には、東京都職員と連携しながら、内容に応じた適切な対応を実施しています。

白衣を着た女性がパソコンに向かって事務作業をしている様子
患者さんを支える医療従事者のイメージ

2

コミュニケーション設計と対応品質

患者本人や家族、医療従事者など、通報者の立場によって異なる背景を踏まえ、「安心して話せる」「専門的に理解してもらえる」応対を重視。

CHIのコンタクトセンターは、医療・行政双方の知見を活かした高品質な窓口対応を実現しています。

成果と今後の展望

東京都が作成した院内掲示ポスターにより、虐待通報窓口の認知が拡大しました。精神科病院に通院・入院中の患者さんからは、公衆電話を通じた通報・相談も増加しており、通報体制の整備が着実に実効性を発揮しています。

また、窓口開設から1ヶ月を経た2024年5月時点では、相談件数の増加傾向が見られました。特に、環境変化や季節要因によるストレスから適応障害・うつ病が増えるといわれる時期にも関わらず、相談数は減少することなく継続的に寄せられています。これは、通報窓口の存在が安心して声を上げられる環境づくりに貢献している証といえます。

今後もCHIでは、東京都と連携を強化しながら、

  • 虐待防止に向けた安定的な相談対応体制の維持
  • オペレーター教育の継続強化
  • 通報内容の分析を通じた課題抽出と改善提案

といった取り組みを通じ、精神障害者の人権を守り、早期支援につなげるための仕組みづくりを推進してまいります。

CHIのコンタクトセンターサービスについて

シミックヘルスケア・インスティテュート株式会社は、医療・医薬・ヘルスケア分野における専門的なコールセンター運営を行っています。

医療機器の操作説明や治療アプリのサポートなど、専門性とヒューマンタッチを両立した応対力で、企業・自治体・医療機関から高い評価をいただいています。

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FAQ

よくあるご質問

Q.

どのような業務に対応していますか?

A.

CHIでは、医療分野に特化した各種コンタクトセンター(コールセンター)を運営しています。

各種コンタクトセンターの詳細は、コンタクトセンター一覧ページをご覧ください。

Q.

電話対応のほかに依頼できる業務はありますか?

A.

MRコンタクトセンターなど、メールでの対応も行っています。また、医療費相談コンタクトセンター自己注射コンタクトセンターなどでは、内容によって関連資料の発送も可能です。

その他、SMS(ショートメールサービス)、LINE、テレビ電話、Webフォーム、FAX対応なども可能です。

Q.

どのような問い合わせに対応できますか?

A.

お客様のご要望に応じて、幅広く対応しておりますが、一例として以下のようなお問い合わせに対応しております。

  • 製薬企業様向け:医薬品に関する一般的な問い合わせから、副作用や用法・用量、製品情報などの一次対応から二次対応、患者サポートプログラム(PSP)、製薬企業様のガイドラインに基づいた情報提供など
  • 医療機器メーカー様向け:デバイスやアプリのヘルプデスク対応など

その他、さまざまな企業様の業務実績がございます。お気軽にお問い合わせ・ご相談ください。

Q.

コールセンターの新規立ち上げを検討していますが、対応できますか?

A.

初めてコンタクトセンターを委託される企業様から、すでに他社様に委託されているコンタクトセンターの引継ぎまで、幅広い経験がございます。お客様のご状況や予算に合わせたサポートを提供させていただきます。

Q.

コミュニケーター(オペレーター)の品質を維持するための取り組みを教えてください。

A.

当社独自のクオリティシートを活用し、コミュニケーターのスキル及びクオリティを把握しています。一定水準を下回った場合は改善プログラムを適応し、高品質を維持する体制を構築しています。

Q.

日本に拠点はありませんが、コンタクトセンターの委託はできますか?

A.

シミックグループでは、日本に拠点のない海外の製薬企業やバイオベンチャー向けのサービスを提供しています。CHIのコンタクトセンター事業でも、日本でビジネス展開を計画されるお客様のコンタクトセンター立上げ経験を持ち、状況に応じた支援が可能です。

Q.

サービス利用開始まで、どれくらいの期間がかかりますか?

A.

通常、導入までには数か月程度準備期間が必要ですが、お客様のニーズに合わせたサービスのカスタマイズを行うことが可能です。最短で数週間の開設実績もございますので、まずはお気軽にお問い合わせ・ご相談ください。

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