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患者サポートプログラム(PSP)とは?

患者サポートプログラム(Patient Support Program: PSP)とは、一般的に、製薬企業等が製品を使用する患者さんに対して提供するサービスで、疾患や治療に関する情報提供や日常生活に関するサポートを行います。

具体的には、患者さんからのお問い合わせに電話・メール・チャット等で対応したり、パンフレットやWebサイトなどの資材を提供したりして、患者さんが安心して製品を使用できるよう支援します。最近では、アプリでの通院・服薬のスケジュール管理など、ITを活用したオンラインでのサポートも増えてきています。

この記事では、患者サポートプログラム(PSP)の概要について解説します。


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患者サポートプログラム|シミックヘルスケア・インスティテュート(CHI)

  患者サポートプログラム|シミックヘルスケア・インスティテュート(CHI) シミックヘルスケア・インスティテュート株式会社の患者サポートプログラムです。SMOのパイオニアとして、治験の実施・運営をトータルサポート。ヘルスケア領域で、様々な医療ニーズの声に応える新しいサービスモデルを創出しています。 シミックヘルスケア・インスティテュート株式会社(CHI)


目次[非表示]

  1. 1.患者サポートプログラム(PSP)とは
  2. 2.PSPのメリット
    1. 2.1.患者さんやご家族にとって
    2. 2.2.医師や医療機関スタッフにとって
    3. 2.3.製薬企業にとって
  3. 3.PSPの仕組み
    1. 3.1.法律上の位置づけ
  4. 4.プログラムの内容
    1. 4.1.情報提供、リマインド
    2. 4.2.電話相談窓口
    3. 4.3.レポート・報告
  5. 5.まとめ

患者サポートプログラム(PSP)とは

CHIのPSPでは、治療中の患者さんやご家族に対し、疾患啓発を行うとともに、アドヒアランス(自発的な治療継続)のためのサポートプログラムを提供しています。

薬剤、疾患特性、患者背景など、希望や予算に合わせてプログラムを立案し、運営に必要なシステム開発から資材制作などを実施します。

  • 安心・安全な治療を続けてもらうため、患者さんに疾患の理解を深めてほしい
  • 患者さんに、半年や1年毎などの定期的な検診を実施してもらうようリマインドしたい
  • 高額医療費の医療サポートなど、患者さん向け支援があることを知らせたい

といった製薬企業等の課題を解決するサービスのひとつです。

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PSPのメリット

PSPは、一般的に、製薬企業等が製品を使用する患者さんに対して提供するサービスですが、製薬企業だけでなく、医師や医療機関スタッフ、患者さんやご家族のメリットもあります。

患者さんやご家族にとって

PSPによって得られる情報が増えるため、疾患や治療についての理解を深め、安心して治療に専念することができます。また、正しい情報を得ることで、日常生活における困りごとが減るなどQOL向上に繋がったり、アドヒアランス(自発的な治療継続)が向上したりといったメリットがあります。

医師や医療機関スタッフにとって

患者さんやご家族に対して、疾患や治療について説明する際に、口頭だけでなく、患者さん向けのパンフレット等をお渡しすることで、限られた時間でも正しい情報を伝えやすくなります。また、疾患や治療に対する患者さんの理解が深まることにより、製品を正しく使用してもらうことができ、治療効果の向上に繋がります。アドヒアランス(自発的な継続治療)の向上により、患者さんが通院を中断してしまうことを防ぐ効果や、リマインド機能により、定期的な通院や検診を促す効果も期待できます。

製薬企業にとって

PSPを提供する製薬企業にとっては、自社の製品を正しく使用してもらうことによる治療効果の向上などで、製品の価値が高まり、拡販に繋がる可能性があります。また、患者さんや医療機関にとってメリットのあるサービスを提供することで、製薬企業のブランド・イメージの向上も期待できます。

最近では患者・市民参画(PPI)など、研究・開発・市販後、それぞれの段階で患者さんの意見を取り入れる動きが活発化しており、患者さんの声を企業活動に反映させやすくなるメリットもあります。


PSPの仕組み

CHIのPSPは、治療中の患者さんやご家族に対し、疾患啓発を行うとともに、アドヒアランス(自発的な治療継続)のためのサポートプログラムを提供しています。
薬剤、疾患特性、患者背景など、希望や予算に合わせて最適なプログラムをご提案し、プログラム運営に必要なシステム開発から資材制作などを実施します。

CHIのPatient Support Program

法律上の位置づけ

厚生労働省は、PSPが、医師法第17条に規定する「医業」に該当しない、との見解を示しています。

医師法(昭和23年法律第201号)第17条に規定する「医業」とは、当該行為を行うに当たり、
医師の医学的判断及び技術をもってするのでなければ人体に危害を及ぼし、又は危害を及ぼす
おそれのある行為(医行為)を、反復継続する意思をもって行うことであると解している。
御照会の行為は、いずれも医行為に該当せず、医師でない者がこれを業として行ったとして
も、医師法第17条に違反しない。
なお、患者の個別的な状態に応じた医学的判断は行わないようにご留意いただきたい。

出典:厚生労働省(https://www.mhlw.go.jp/shinsei_boshu/gray_zone/dl/jisseki_03.pdf

これによって、製薬企業や、企業から委託されたサービス提供業者がPSPを実施しやすい環境が整ってきており、今後もPSPはさらに拡がっていくことが予想されます。


プログラムの内容

CHIのPSPでは、対象の薬剤・疾患特性・患者さんの背景などを踏まえ、実施するプログラムの内容が決まります。そのため、プログラムごとに内容は様々ですが、主な内容は以下の通りです。

情報提供、リマインド

骨粗しょう症、リウマチなどの患者さん向けには、服薬継続や適度な運動促進のために、読み物として「治療において、知っておきたい情報」「日常生活のヒント」「医療費の説明」などの情報提供を実施しています。
「次回受診日が半年先」というように受診日まで間隔が空く場合は、通院時期をハガキなどでお知らせし、服薬や自己注射のリマインドも実施します。

電話相談窓口

視力の弱い患者さんには、服薬・点眼継続促進を電話でサポートするなど、疾患に合わせた設計をご提案します。
患者さんに必要な栄養素や献立などに関する「栄養相談窓口」や、希少疾患などの薬価が高額になる場合の「高額医療制度の問い合わせ窓口」も設置可能です。
看護師による「寄り添いサポート」では、投与後の悩みなどを聞き、医師への報告・連携までを行えます。また脳卒中、痙縮など、「書く」「話す」ことが困難な患者さんの介護を行う、ご家族に対する「寄り添いサポート」も行っています。

レポート・報告

医師へは、患者さんへのサポート状況をご報告。
製薬企業へは、Patient Support Programの進捗・結果報告(登録数・患者属性・サポート状況など)や、患者さんからの安全性情報における自発報告を担当部署へ行います。



まとめ

患者サポートプログラム(PSP)は、製薬企業だけでなく、医師や医療機関スタッフ、患者さんやご家族それぞれにメリットのある取り組みとして注目されており、活用が拡がっています。

製薬企業が自社でPSPを提供するほかに、製薬企業から委託されたサービス提供業者がPSPを実施することも可能で、今後の展開に合わせて、PSPに強みを持つサービス提供業者の活用がポイントになるかもしれません。


シミックヘルスケア・インスティテュート(CHI)は、SMO(Site Management Organization:治験施設支援機関)のパイオニアとして、
医療機関における治験の実施・運営を20年以上トータルサポートしてまいりました。

現在、医療分野に特化したコンタクトセンターや服薬アドヒアランス向上のための支援や、医療現場や患者さんの声をもとにしたサービスなどのヘルスケアサービスも展開しています。

さらに「くすりの一生からひとの一生まで」をコンセプトに、新しいサービスモデルを創出し、
Site Support Solutions事業-医療機関と医療従事者、製薬企業、そして患者さんの課題を解決するソリューションを提供しています。

ご興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。


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→患者サポートプログラム(PSP)|シミックヘルスケア・インスティテュート(CHI)

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