研究でも、教員でもなく。人と医療に向き合うCRCへ
自身の適性から、人と向き合い、幅広く経験を積めるCRCを選択。新卒4年目、仕事の面白さを実感する今とこれから目指すCRC像を聞きました。
自身の適性から、人と向き合い、幅広く経験を積めるCRCを選択。新卒4年目、仕事の面白さを実感する今とこれから目指すCRC像を聞きました。
研究でも、教員でもなく。人と医療に向き合うCRCへ
横浜オフィス CRC:M.Mさん
大学では農学部生命科学科に所属。iPS細胞・ES細胞を用いた研究に取り組み、生物の教員免許を取得するも、CRCを選択し2023年4月新卒でシミックグループへ入社。現在は、山梨県内の病院で血液内科の治験を中心に担当している。
※本記事の所属・内容は取材当時のものです。

治験コーディネーター(CRC)とは:
CRC (Clinical Research Coordinator)は、治験を実施する医師などの指示のもと、治験の円滑な進行をサポートする役割を担っています。医師や医療機関スタッフ、患者さん、製薬企業など、各関係者との調整は、治験支援には欠かせない業務の一つです。
大学では生命科学を専攻し、iPS細胞やES細胞から肝細胞を作製する研究に取り組んでいたM.Mさん。大学院進学や製薬企業の研究職も考える一方、生物の教員免許も取得し、教員の道も選択肢の一つでした。「一つのことを突き詰める研究職もかっこいい。でも、いろいろなことに出会いながら働く方が楽しめそうだと思ったんです」。新しいことに触れながら視野を広げられる環境の方が自分に向いていると気づきます。
医療業界での職種としてCRA(臨床開発モニター)も候補に挙がりましたが、医療機関で幅広い疾患や数多くの試験に携われる点に興味を持ち、CRCを選びました。領域ごとに新しい知識を学び、患者さんや医療従事者と接し、刺激を受けながら新薬開発にも携われる仕事。CRCは「人と関わりたい」「医療にも携わりたい」「仕事を楽しみたい」という自分の思いが重なる職業だと感じました。教員になることも最後まで迷いましたが、「企業で経験を積んでから教員になる道もある」と考え、まずは会社員として社会に出ることを決意。説明会で社員同士が立場を越えてフランクに話す姿にも惹かれ、CHIへの入社を決めました。
実際に入社してからも、その印象は変わっていません。人間関係にギャップを感じることはほとんどなく、周囲に相談しながら安心して仕事ができています。
1年目は、健康な方を対象に、がんのリスクを調査する大規模試験を担当し、複数施設の立ち上げから実運営に至るまで、先輩に教わりながら多くを学びました。その後、山梨県内の総合病院を担当。アトピー性皮膚炎試験などを経験し、現在は血液内科を中心に、消化器内科も担当しています。午前中は治験参加者への対応、午後は検査キットの準備やEDC入力、クエリ※対応、試験立ち上げ準備などを進めています。
医療資格を持たないM.Mさんにとって、医師や看護師に業務を依頼しながら治験を進めることには、当初難しさも感じたといいます。しかし業務を重ねるうちに、カルテの見方や患者さんの適格性の確認補助にもスピード感をもって対応できるようになりました。また通常診療に加え、治験にも携わる医師や医療機関のスタッフは大変忙しく、声をかけるのも申し訳なく感じるときもありますが、だからこそ日々コミュニケーションを取りやすい環境づくりに努めています。こうした積み重ねが良好な信頼関係につながり、最近では自身の成長を実感。仕事の面白さも増してきています。

一方で、治験に参加していた患者さんが重篤な有害事象を経て亡くなるという、忘れられない経験もありました。治験薬が直接的な原因ではありませんでしたが、初めて直面する出来事に大きな衝撃を受けたのを覚えています。「とてもショックでした。でも一番つらいのはご家族ですし、自分の気持ちを出しても何かが変わるわけではない。今参加してくださっている患者さんに、自分ができることをきちんとやろうと思いました」。目の前の患者さんに向き合い、寄り添いながら、医師と協力してより良い治験を支えていくこと。「今、自分ができることをきちんとやろう」。この出来事を通して、治験に参加してくださっている多くの患者さんや先生方のために、どんなときも自分にできる支援を続けることが、CRCとして大切なのだと考えられるようになりました。
※クエリ:治験データに不明点や確認事項があった際に発行される照会・問い合わせのこと。
CRCとして働く中で感じるのは、細かな気遣いが大切ということです。例えば、患者さんへの説明資料をそのまま使うだけではなく、患者さんの立場になって「どうしたらもっと分かりやすいか」と考えたり、言われたことを表面だけで受け取らず、その先を考えたり。日々の小さな配慮が、治験を円滑に進めることにつながります。そして、その気遣いは患者さんや医療従事者だけでなく、一緒に働く仲間との関わりでも大切にしています。仕事の相談をしたり、プライベートでも会ったりする同期社員は、お互いに励まし合える存在です。そうした周囲の支えもあり、4年目を迎えた今では、後輩から質問を受ける機会も増えてきました。
自分が1、2年目の頃は先輩に相談してばかりでしたが、今は自分が支える側になりつつあります。上司は自分の業務を抱えながらも、一人ひとりの相談に親身になって一緒に考えてくれます。入社当初は余裕がなくて気づきませんでしたが、4年目になり、業務を一通りこなせるようになった今、忙しい時間の合間を縫ってメンバーと向き合ってくれる上司のありがたさと、その大変さが分かるようになりました。そうした姿を見て、自分も丁寧に時間を割いて一緒に考えられる人になりたいと思っています。
将来的には、CRCとして知識や専門性を深めながら、PANDA※など社内認定制度にも挑戦してみたいと考えています。また、CHIにはCRCとして専門性を高める道だけでなく、さまざまなキャリアがあります。今はCRCとしてさらに経験を積みたいという気持ちが強いですが、今後新しいことに興味を持ったときには、その可能性にも挑戦できる環境があることを心強く感じています。
人と向き合いながら一つひとつの学びを力に変え、自分に合ったキャリアを描いていける。それが、CHIのCRCという仕事の大きな魅力だと話します。
※PANDA: Protocol and Disease Advisorの略。新薬開発の動向から、必要性の高い疾患領域を得意とするCRCや専門性の高いCRCをPANDAとして認定する、CHI独自の制度。

治験コーディネーター(CRC)について詳しく知りたい方へ
看護師や臨床検査技師など、医療資格を活かして活躍できるCRCの仕事内容やキャリアについてご紹介しています。
FAQ
Q.
A.
はい。CRCとして働くために、看護師や薬剤師、臨床検査技師などの医療資格が必須というわけではありません。CHIでは、医療系の資格を持つ社員だけでなく、生命科学などを学んだ理系出身者をはじめ、さまざまなバックグラウンドを持つ社員がCRCとして活躍しています。入社後は研修やOJTを通じて、治験や疾患、業務に必要な知識を身につけていきます。
Q.
A.
はい。CHIでは新卒採用を行っており、新卒からCRCとしてキャリアをスタートすることができます。入社後は治験に関する基礎知識や業務について学び、先輩社員のサポートを受けながら経験を積んでいきます。医療機関での実務を通じて、患者さんへの対応や医療従事者との連携など、CRCに必要な知識やスキルを段階的に身につけていきます。
Q.
A.
CRCは、医療機関で治験が適切かつ円滑に進むよう支援する職種です。治験に参加する患者さんへの説明補助や来院時の対応、医師・看護師などの医療従事者との調整、治験に必要な各種準備やデータ入力など、幅広い業務を担います。患者さんや医療従事者など多くの人と関わりながら、新しい医薬品や治療法の開発を支える仕事です。
Q.
A.
CRCとしてさまざまな疾患領域や治験を経験し、専門性を高めていくことができます。CHIでは、特定の疾患領域などに高い専門性を持つCRCを認定する社内制度「PANDA(Protocol and Disease Advisor)」など、専門性を生かして成長できる仕組みも設けています。また、経験や志向に応じて、CRCとしての専門性を深めるだけでなく、マネジメントを含むさまざまなキャリアを検討することができます。
シミックヘルスケア・インスティテュートでは、さまざまなバックグラウンドを持つ治験コーディネーター(CRC)が活躍しています。入社のきっかけや仕事のやりがい、キャリアの歩みなど、先輩社員の声をぜひご覧ください。
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