臨床検査技師からCRCへ。変化を楽しみ、気づけば15年以上

臨床検査技師から治験コーディネーター(CRC)へ転職。現在は大学病院でオンコロジー領域の試験を担当しています。その歩みと、今も変わらない仕事の魅力を聞きました。

臨床検査技師からCRCへ。変化を楽しみ、気づけば15年以上

横浜オフィス CRC: C.Aさん

臨床検査技師として検査センターに勤務した後、2009年に治験コーディネーター(CRC)へ転職。骨粗しょう症やてんかんなどの治験からキャリアをスタートし、現在は大学病院でオンコロジー領域を中心に複数の試験を担当。2026年4月からはマネージャーに就任。15年以上にわたりCRCとして第一線で経験を重ねている。

※本記事の所属・内容は取材当時のものです。

治験コーディネーター(CRC)の女性の上半身のイメージイラスト。。

治験コーディネーター(CRC)とは:
CRC (Clinical Research Coordinator)は、治験を実施する医師などの指示のもと、治験の円滑な進行をサポートする役割を担っています。医師や医療機関スタッフ、患者さん、製薬企業など、各関係者との調整は、治験支援には欠かせない業務の一つです。

■ 治験コーディネーター(CRC)の仕事内容とは?採用パンフレットを見る

臨床検査技師として踏み出した、医療現場での第一歩

臨床検査技師を目指したきっかけは、かつてその職業を志していた母親から教えてもらったことでした。そこから興味を持ち、臨床検査技師への道を選んだC.Aさん。資格取得後は、検査センターに就職し、病院内に常駐して検査業務を担う「ブランチラボ」で働き始めました。そこでは少人数で業務を担っていたため、日々の仕事は多忙を極めました。さらに救急患者の受け入れや輸血に伴う検査が発生すれば、夜間や休日に呼び出されることも。「入ったときから大変でした」と当時を振り返ります。それでも、まずは3年間続けようと決め、目の前の仕事に向き合いました。

そんな病院勤務のなかで出会ったのが、治験コーディネーター(CRC)です。CRCから依頼を受け、治験で採取した検体の分注(※)を担当することもあり、仕事をする姿を間近で見る機会がありました。当時は詳しい仕事内容までは知りませんでしたが、「治験ってこんなことをしているんだ」と次第に興味を持つようになりました。臨床検査技師として医療現場を経験した3年間は、思いがけず、その後長く歩むことになるCRCという新たなキャリアへの入口へつながっていきます。

※分注: 採取した検体を、検査などに必要な量ずつ容器に分ける作業。

検体を受け取る側から、治験を支える側へ

臨床検査技師として3年を迎え、次の道を考え始めたC.Aさん。候補に挙がったのは、病院の臨床検査技師とCRCでした。CRCは実際に働く姿を見ていたこともあり、自然と選択肢の一つになったといいます。2009年当時、SMOの最大手だった旧サイトサポート・インスティテュート(SSI)へ入社。CRCとして新たな一歩を踏み出し、骨粗しょう症やてんかんの治験を最初に担当しました。

なかでも印象に残っているのは、てんかんの試験です。長く治験に参加している患者さんも多く、以前は頻繁に起きていた発作が、治験薬の投与後には大きく減っているケースを目の当たりにしました。患者さんにつけてもらう日誌からもその変化が分かり、「治験をやってよかった」という言葉を聞くことも。薬によって患者さんの日常が変わっていく姿を通して、新しい薬がもたらす可能性を実感しました。CRCになって間もない時期に、患者さんが喜ぶ姿を間近で見ることができた経験は、この仕事の魅力を知る原点となりました。

また当時は複数のクリニックを担当し、日によって異なる医療機関へ足を運んでいました。仕事がうまくいかず落ち込むことがあっても、翌日は別の場所へ向かうことで自然と気持ちを切り替えられたといいます。さまざまな医師やスタッフ、患者さんと関わりながら、次々と目の前の仕事に取り組む日々。「暇になるのが一番つらい」というC.Aさんにとって、ちょっと忙しいくらいの環境がむしろ心地よく、CRCという働き方は自分に合っていたのだと振り返ります。「入社してから、ずっと楽しかったですね」。そう話す表情からも、CRCとして過ごしてきた日々の充実ぶりが伝わります。

新しい試験、新しい疾患。変化を楽しむCRCとして

現在は大学病院で、卵巣がんや子宮体がん、尿路上皮がんなど、オンコロジー領域を中心に複数の治験を担当しています。一般的に難しいイメージを持たれがちなオンコロジー領域ですが、長く経験してきたC.Aさんの捉え方は少し違います。疾患ごとに評価方法や診断基準を一から覚える試験に比べ、固形がんでは腫瘍の大きさを画像で測定するなど、評価の基本的なルールに共通する部分があるため、経験値を高めると取り組みやすい領域でもあるということ。一方、難しさを感じたのは精神疾患の試験でした。うつ病の患者さんへの説明では、過去を思い出して涙を流す方もいます。そんなときは説明を進めるのではなく、一度立ち止まり、気持ちが落ち着くまで待つ。疾患や患者さんの状態に合わせて向き合い方を変えることも、経験を重ねるなかで培ってきました。

長く働き続けるなかでは、職場環境の変化も感じています。現在は、業務を進めるうえでの現場のニーズを会社がくみ取り、必要な備品を整えるなど、サポートしてくれるようになりました。必要に応じて働く環境を整えてもらえることは、現場で業務を担うCRCにとって大きな支えになっているといいます。こうした一つひとつの変化も、日々の働きやすさにつながっています。

2026年4月にはマネージャーに就任し、現場で複数の試験を担当しながら、メンバーの育成にも携わるようになりました。もともとは誰かに教えるより、自分で黙々と仕事をする方が得意だったというC.Aさんにとって、育成はこれから力を入れていきたいテーマです。入社した頃、失敗を責めるのではなく、「次はどうしたらいいか」を一緒に考えてくれた先輩や上司たち。その温かさに支えられてきたからこそ、今度は自分がメンバーを支える側へ。「目の前のことをやっていたら、気づくとここまで来ていました」と笑うC.Aさん。15年以上積み重ねてきた経験を、これからは次の世代へつないでいきます。

治験コーディネーター(CRC)の女性の上半身のイメージイラスト。。

治験コーディネーター(CRC)について詳しく知りたい方へ
看護師や臨床検査技師など、医療資格を活かして活躍できるCRCの仕事内容やキャリアについてご紹介しています。

■ 治験コーディネーター(CRC)の仕事内容とは?採用パンフレットを見る

FAQ

よくあるご質問

Q.

臨床検査技師から治験コーディネーター(CRC)に転職できますか?

A.

はい。臨床検査技師から治験コーディネーター(CRC)への転職は可能です。CRC未経験からキャリアをスタートし、入社後に治験に関する知識や業務を学びながら経験を積んでいくことができます。

Q.

治験コーディネーター(CRC)になるために資格は必要ですか?

A.

CRCとして働くために必須となる資格はありません。一方で、看護師、薬剤師、臨床検査技師などの医療資格や医療現場での経験は、治験業務に必要な知識を身につけるうえで活かすことができます。入社後は治験やGCPなどについて学びながら、CRCとして必要な知識やスキルを身につけていきます。

Q.

治験コーディネーター(CRC)はどのような仕事をしますか?

A.

CRCは、医療機関で治験が円滑に進められるよう支援する仕事です。治験に参加する患者さんへの説明補助やスケジュール管理、医師や院内スタッフとの調整、治験依頼者への対応、治験に関する各種データや書類の確認など、幅広い業務を担当します。

Q.

臨床検査技師の経験はCRCの仕事にどのように活かせますか?

A.

検査データや医学用語に関する知識、検体を取り扱った経験などをCRC業務に活かすことができます。また、医療機関での勤務経験がある場合は、医師や看護師など多職種と連携した経験や、医療現場の流れを理解していることも強みになります。

Q.

CRCではどのような疾患領域の治験を担当しますか?

A.

CRCが担当する治験の疾患領域は、生活習慣病や神経疾患、精神疾患、がん(オンコロジー)など多岐にわたります。担当する医療機関や治験によって異なり、さまざまな疾患領域の経験を積むことで、CRCとして専門性を高めていくことができます。

Q.

CRCにはどのようなキャリアパスがありますか?

A.

CRCとしてさまざまな治験や疾患領域を経験し、専門性を高めていくほか、後輩の育成やチームマネジメントなどに携わるキャリアもあります。C.AさんもCRCとして経験を重ね、これまで培った強みを活かしながら、現在はマネージャーとしてメンバーを支える役割を担っています。

他の社員インタビューも見る

シミックヘルスケア・インスティテュートでは、さまざまなバックグラウンドを持つ治験コーディネーター(CRC)が活躍しています。入社のきっかけや仕事のやりがい、キャリアの歩みなど、先輩社員の声をぜひご覧ください。

CONTACT

CRCの仕事をもっと知りたい方へ

仕事内容や研修制度、キャリアパスがわかる

まずは話を聞いてみたい方へ