医薬品卸の営業からベンチャーを経て、治験を支援するSMAへ

医薬品卸の営業担当者(MS)からベンチャー企業へ転職後、再び医療業界へ。営業経験を活かしながら、治験を支えるSMAという仕事に未経験から挑戦。入社後に感じたギャップや求められるもの、目指す姿について伺いました。

横浜オフィスで治験事務局担当者(SMA)として働くY.Hさん

医薬品卸の営業からベンチャーを経て、治験を支援するSMAへ

横浜オフィス SMA: Y.Hさん

大学卒業後、医薬品卸のMS(医薬品卸販売担当者)として約5年間、医療機関との関係構築や営業経験を積んだ後、広告代理店へ転職し、Web広告の運用やマーケティング業務に従事。ベンチャー企業ならではの幅広い業務を経験する中で、改めて医療業界で長く働きたいという想いが強まり、2025年2月にCHIへ入社。現在は横浜オフィスのSMAとして医療機関の治験支援を担当している。

※本記事の所属・内容は取材当時のものです。

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治験事務局担当者(SMA)とは:
SMAとは、日々習得する医薬品・医療機器に関する幅広い知識をもとに、製薬企業(治験依頼者)や医師、医療機関スタッフと新薬開発の重要なプロセスを推進する業務です。また近年では、SMAの持つ知識や経験、コミュニケーション能力を活かし、その業務範囲は拡がっています。

▶︎ 治験事務局担当者(SMA)の仕事内容とは?採用パンフレットを見る

営業経験を活かし、長く働ける環境へ。医療業界での再挑戦

大学卒業後は医薬品卸売会社へ入社し、MSとして約5年間、病院やクリニックへの営業を担当しました。医療機関へ医薬品を届けるだけでなく、情報提供や在庫管理まで幅広く携わり、自分が関わった医薬品が患者さんの手元にわたり、治療を支え、日々の暮らしにつながっていることに大きなやりがいを感じていました。

当時は朝7時に出社し配送業務を行った後、8時頃帰社し内勤。その後再び外勤し配送や営業活動、帰社後には事務処理と、慌ただしい毎日を送っていましたが、医師への訪問を重ねる中で少しずつ信頼関係が築かれ仕事が進めやすくなり、人と関わる仕事の面白さを実感していきました。

横浜オフィスで治験事務局担当者(SMA)として働くY.Hさん

その後、「若いうちに東京で異なる業界にも挑戦してみたい」という思いから広告代理店へ転職。Web広告の運用や分析、改善提案などに携わり、数字をもとに施策を考え成果につながったときの達成感は大きかったと振り返ります。一方で、広告は24時間動き続けるため、帰宅後もパソコンを開き動向を確認し、対応が必要になることも少なくありませんでした。

30歳を目前に将来を見つめ直したことをきっかけに、医療業界で働く意義を改めて認識するとともに、ワークライフバランスも見直し、営業経験を活かせる新たなキャリアを模索するようになりました。そんなとき、転職活動を通して出会ったのが、CHIです。

入社前には複数回面談の機会があり、仕事内容だけでなく、不安なことまで丁寧に相談に乗ってもらえたことが印象に残っています。その気遣いに、「この会社なら安心して働き続けられそうだ」と感じられたことが、入社の決め手になりました。

現在は、自分でスケジュールを調整しながら業務を進められるため、仕事とプライベートの両立も実現できています。

※MS:マーケティングスペシャリスト。医薬品卸販売担当者。市販後医薬品を医療機関へ供給するとともに、情報提供や在庫管理などを行う。

MSとは異なる関係づくり。学び続けながら、医療機関との信頼を築く

医療業界での経験はあったものの、治験の世界はまったくの未経験。市販後の医薬品を扱うMSとは異なり、治験では一つひとつの業務に細かなルールや手順があり、治験業界ならではの厳密さに驚いたと言います。

現在は、眼科や皮膚科を中心にクリニック・病院を担当し、試験立ち上げ準備や治験審査委員会(IRB)への提出資料・契約書の作成、新規試験の提案など、幅広い業務を行っています。

特に難しさを感じたのは、医療機関との関わり方でした。MS時代は、日々の訪問や医師との日常会話を通して信頼関係を築く場面も多くありましたが、SMAはより限られた時間の中で必要な情報を正確かつわかりやすく伝え、医療機関の治験運営を支える役割が求められます。

横浜オフィスで治験事務局担当者(SMA)として働くY.Hさん

入社後3ヶ月のOJT期間は、先輩社員の同行を通して、説明の仕方や提案方法を徹底的に学びました。担当施設を持った今も、大切な局面では先輩に同行してもらいながら学びを深めています。わからないことがあれば、すぐに相談できる環境があるからこそ、新しいことにも前向きに取り組めています。

書類確認の最終段階まで気を抜かず、一つひとつ丁寧に確認することの難しさを実感する場面もあると話すY.Hさんですが、以前は先輩へ確認しながら進めていた業務も、自分で判断できる場面が増え、この1年で着実な成長を感じています。

さらに血液疾患やがん領域などMS時代には経験のなかった診療科も担当しています。

新しい試験を紹介する際は、疾患や検査、治験内容まで事前に理解したうえで臨みますが、それでも医師に質問しながら学ぶことも少なくありません。社内外の多くの方に支えられながら、専門知識を深める毎日が続いています。

※治験審査委員会(IRB): 治験の計画が適切で、参加する方の人権や安全が守られているかを審査する委員会。

“相談したい”と思われるSMAを目指して

MS時代は、自分が医療機関へ届けた医薬品が患者さんの治療に役立っていると実感できる瞬間がありました。現在担当している試験は、開発途中のものばかりで、今はその成果を目にすることはできません。それでもいつか、これらの新薬が承認され、多くの患者さんのもとへ届く日が来る。その日を迎えたときに初めて、新薬開発を支える今の業務が形になったことを実感できるのだろう。そう考え、Y.Hさんは未来の患者さんにつながる仕事に携われていることを誇りに、治験薬が承認される日を楽しみにしています。

目標は、「困ったときにまず相談したい」と思ってもらえるSMAになること。特別なことではなく、当たり前のことを当たり前に、スピード感をもって対応できる人でありたいと考えています。

横浜オフィスで治験事務局担当者(SMA)として働くY.Hさん

2026年5月にオフィスが移転してからは、駅直結で医療機関へのアクセスも向上し、明るく開放的な執務室は、仕事へのモチベーション向上にもつながっています。そして、横浜オフィスの一番の魅力は、移転前から変わらない“相談しやすい職場環境”です。先輩方が気軽に声を掛けてくれるので、安心して仕事に向き合うことができています。

まだ学ぶことは多くありますが、一つずつ経験を積み重ねながら、医療機関からも社内からも頼られるSMAを目指し、成長を続けていきたいと話します。

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治験事務局担当者(SMA)について詳しく知りたい方へ
営業や接客、調整業務などで培ったコミュニケーション力を活かして活躍できるSMAの仕事内容やキャリアについてご紹介しています。

■ 治験事務局担当者(SMA)の仕事内容とは?採用パンフレットを見る

FAQ

よくあるご質問

Q.

MSの経験はSMA(治験事務局担当者)の仕事に活かせますか?

A.

はい。MSとして培った医療機関とのコミュニケーション力や関係構築力、医薬品・医療業界に関する知識は、SMAの業務でも活かすことができます。SMAは、医療機関や製薬企業など多くの関係者と連携しながら治験を支援するため、相手の状況を理解し、適切に情報提供や調整を行う力が求められます。

Q.

治験業界が未経験でもSMAに転職できますか?

A.

はい。治験業界が未経験の方でも、これまでの経験やスキルを活かしてSMAを目指すことができます。CHIでは、入社後の研修やOJTを通じて、治験に関する知識や業務の進め方を学びながら、実務経験を積んでいきます。

Q.

SMAはどのような仕事をするのでしょうか?

A.

SMAは、医療機関で治験を円滑に実施するための支援を行う仕事です。治験実施に向けた各種手続きや契約関連業務、治験審査委員会(IRB)に関する支援、医療機関との調整など、治験の開始から終了まで幅広い業務に携わります。

Q.

MSとSMAの仕事にはどのような違いがありますか?

A.

MSは、医薬品の安定供給や医療機関への情報提供などを担う仕事です。一方、SMAは、医療機関における治験の実施体制を整え、各種手続きや関係者との調整などを通じて治験を支援します。業務内容は異なりますが、医療機関とのコミュニケーションや調整の経験を活かせる場面があります。

Q.

SMAにはどのようなスキルが求められますか?

A.

SMAには、医療機関や製薬企業、社内の関係部署など、多くの関係者と連携するためのコミュニケーション力や調整力が求められます。また、治験では細かなルールや手順を理解して業務を進める必要があるため、正確性や複数の業務を並行して進める計画性も重要です。

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