「未経験OKって本当?」 SMAとして飛び込んだ治験業界

コールセンターでの調整・管理業務、医療関連研修の企画・運営を経て、初めての医療業界へ転職。経験や資格がなくても、SMA(治験事務局担当者)として勤務できるのか。最初に感じた不安や、入社の決め手、現在感じているやりがいについて聞きました。

熊本オフィスで治験事務局担当者(SMA)として働くSさん

「未経験OKって本当?」 SMAとして飛び込んだ治験業界

熊本オフィス SMA: A.Sさん

コールセンターにてオペレーターの調整・管理業務(SV)、医療関連研修の企画・運営を経て、2025年8月にSMA(治験事務局担当者)として初めての治験業界へ。異業種で培った調整力や関係者とのコミュニケーション力を活かし、現在は小児科や皮膚科などのクリニックを中心に7施設を担当している。

※本記事の所属・内容は取材当時のものです。

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治験事務局担当者(SMA)とは:

SMAとは、日々習得する医薬品・医療機器に関する幅広い知識をもとに、製薬企業(治験依頼者)や医師、医療機関スタッフと新薬開発の重要なプロセスを推進する業務です。また近年では、SMAの持つ知識や経験、コミュニケーション能力を活かし、その業務範囲は拡がっています。

相手を尊重し、対話を重ねる。調整役として学んだこと

学生時代はビジネスや経営を学び、卒業後はコールセンター業界でキャリアをスタートしたA.Sさん。健康食品などを扱うコールセンターでSV(スーパーバイザー)として勤務し、オペレーターの管理やシフト作成、マニュアル整備などを担当していました。

オペレーター業務そのものは担当していませんでしたが、クレーム対応などで電話に出る機会は多く、電話対応力はかなり鍛えられたといいます。また当時はまだ若く、自分より年上のオペレーターの方々に伝えにくいことを伝えなければならない場面も少なくありませんでした。人と人の間に立ち、相手の立場を考えながら物事を前に進める。その難しさとやりがいを知ったのもこの頃です。

熊本オフィスで治験事務局担当者(SMA)として働くSさん

その後は、行政から委託を受けた医療・福祉分野の研修事業の企画・運営に携わりました。医師や看護師などを講師として招き、研修プログラムの企画や運営、関係者との調整などを担当することもありました。事務局として、医師・看護師など高い専門性を持つ方々と関わる中で実感したのは、遠慮したり、空気を読みすぎて発言を控えたりすることが、必ずしも最善の対応ではないということ。ここでもやはり、「相手への配慮」と「伝えるべきことを伝える姿勢」、このバランスの重要性を学びました。

どちらの仕事もやりがいがあり、多くの学びを得ることができました。一方で、共通していたのは「専門職の方々を支える」という立場。これまで培った調整力を活かしながら、もっと自分自身の知識や経験を積み重ねられる仕事に挑戦したい。そんな思いが次第に強くなり、転職を決意しました。

「調整役」という言葉では収まらない、SMAの仕事の奥深さ

転職活動を始めるまで、治験業界についてはほとんど知識がありませんでした。「治験」という言葉は知っていたものの、製薬会社が新しい薬を開発するために行うもの、という程度の認識で、CRO(開発業務受託機関)やSMO(治験施設支援機関)といった存在も知らず、治験がどのように進められているのかも分かっていませんでした。そんな転職活動中のA.Sさんのスマホのアプリに届いたのが、シミックヘルスケア・インスティテュートの求人です。それまで見慣れた企業の求人ばかり並んでいたため、初めて見る「治験の支援」という言葉が新鮮で興味を持ったことを覚えています。「これは何だろう?」とまずはWebサイトを見に行きました。もともと何かを始める前にはしっかり調べるタイプなので、事業内容はもちろん、社員インタビューもかなり読み込みました。そこで最初に思ったのは、「自分には無理かもしれない」ということ。CRCだけでなくSMAとして活躍している方々も、看護師や臨床検査技師などの資格や医療現場での経験を持つ方が多かったからです。求人票には「未経験歓迎」と書かれていても、「実際は、病院勤務の経験がある人向けなのでは」と不安を感じてしまいました。

熊本オフィスで治験事務局担当者(SMA)として働くSさん

一方で、これまでの仕事で経験してきた調整業務やプレゼンテーションの経験が活かせるかもしれない、とも思えました。求人票には「調整」や「提案」と書かれていましたが、前職の経験から、そうした仕事ほど実際はシンプルではないことを知っていました。ひと言で表現できる業務こそ、その裏には多くの確認や準備、関係者とのやり取りがあります。だからこそ、SMAという仕事にも興味を持ったのです。また、事務作業だけではなく、多くの関係者と関わりながら仕事を進めていく点にも魅力を感じました。応募前にはSMAの職種説明会にも参加。採用担当者から直接、治験やSMO、SMAの役割について説明を聞くことができたのは大きかったと思います。それまで知らなかった業界だったからこそ不安もありましたが、仕事内容への理解が深まり、「まずは挑戦してみよう」と思えるようになりました。

1年目は学びの連続。支えてくれる先輩・仲間の存在

現在は熊本オフィスで、小児科、皮膚科、内科、耳鼻科などのクリニックを中心に7施設を担当しています。入社からまだ間もなく、正直なところ毎日が勉強です。疾患や薬剤に関する知識はもちろん、各医療機関の体制や特徴、先生方の診療方針など、把握しなければならないことは数え切れません。治験依頼者やCRA(臨床開発モニター)から質問を受けた時でもすぐに答えられるよう、まだまだ理解を深めていかなければならないと感じています。

新しい試験を医療機関の先生へ紹介する際には、疾患や治療、試験内容への理解に加え、限られた時間の中で要点を整理して伝える力も求められます。事前にしっかり準備をして臨んでも、その場で答えられない質問を受けることもあります。そんな時に心強いのが、CRCや先輩SMAの存在です。熊本オフィスは温かい方ばかりで、分からないことがあれば相談でき、困った時にはフォローし合える環境があります。

熊本オフィスで治験事務局担当者(SMA)として働くSさん

入社後の導入研修では、GCPや関連法規などの基礎知識を学ぶことができました。一方で、同期には看護師やCRC経験者も多く、医療機関の仕組みや現場の話になると、自分だけ理解が追いつかないと感じることもありました。それでも同期や経験者の方々が丁寧に教えてくれたおかげで、一歩ずつ理解を広げることができています。

現在やりがいを感じているのは、自分が紹介した案件が医療機関に採用され、実際に試験が動き始める瞬間です。馴染みのない疾患については自ら調べ、先輩に相談しながら準備を進めます。試験の内容を理解し、先生方へ分かりやすく伝えるために試行錯誤を重ねた結果、案件が前に進んだ時には大きな達成感につながります。目下の目標は、今担当しているプロジェクトを遅れることなく進めていくことです。そして少しずつ知識や経験を積み重ねながら、SMAとして成長していきたいと思っています。

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治験事務局担当者(SMA)について詳しく知りたい方へ
営業や接客、調整業務などで培ったコミュニケーション力を活かして活躍できるSMAの仕事内容やキャリアについてご紹介しています。

■ 治験事務局担当者(SMA)の仕事内容とは?採用パンフレットを見る

FAQ

よくあるご質問

Q.

SMA(治験事務局担当者)は未経験でも応募できますか?

A.

はい。シミックヘルスケア・インスティテュートでは、医療業界未経験の方も活躍しています。入社後の研修やOJTを通じて、治験や医薬品開発に関する知識を身につけることができます。

Q.

SMAに必要な資格はありますか?

A.

応募時に必須となる医療系資格はありません。これまでの業務で培った調整力やコミュニケーション力、スケジュール管理能力などを活かせる仕事です。

Q.

SMAとCRCの違いは何ですか?

A.

CRC(治験コーディネーター)は治験に参加する患者さまを支援する役割を担います。一方、SMA(治験事務局担当者)は医療機関や治験依頼者との調整、治験実施体制の整備などを通じて、治験が円滑に進むよう支援します。

Q.

異業種での経験はSMAの仕事に活かせますか?

A.

はい。関係者との調整や提案、スケジュール管理などの経験は、SMA業務でも活かすことができます。実際に異業種から転職し、活躍している社員も多数在籍しています。

Q.

SMAの仕事でやりがいを感じるのはどんな時ですか?

A.

医療機関への提案や調整を重ねた結果、自分が関わった治験が実際に開始された時や、プロジェクトが円滑に進んだ時に大きな達成感を得られます。

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シミックヘルスケア・インスティテュートでは、医療業界経験者だけでなく、異業種から転職した社員も多数活躍しています。先輩社員のインタビューを通じて、仕事内容や働き方をご覧ください。

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