研究職からCRCへ。人と向き合う現場で見つけた自分らしい働き方

研究職を目指していた学生時代から、医療現場で人と向き合うCRCへ。専門性を軸にしながらも、現場での経験を重ねるなかで、自分に合った働き方を見つけてきました。地方配属や担当領域、マネジメントを経て見えてきたCRCのやりがいについて語ります。

東京オフィスで働く治験コーディネーター(CRC)のMさん

研究職からCRCへ。人と向き合う現場で見つけた自分らしい働き方

東京オフィス CRC:K.Mさん

臨床検査技師の資格を取得後、大学院では微生物の研究に携わる。2014年に新卒でシミックグループに入社し、CRCとしてキャリアをスタート。富山オフィス、静岡オフィスにて、整形外科からオンコロジー領域まで幅広い治験を担当。2024年に東京オフィスへ異動し、現在は新規施設立ち上げに関わるほか、マネージャーとして後輩育成やチーム運営にも携わっている。

※本記事の所属・内容は取材当時のものです。

治験コーディネーター(CRC)の女性の上半身のイメージイラスト。。

治験コーディネーター(CRC)とは:

CRC (Clinical Research Coordinator)は、治験を実施する医師などの指示のもと、治験の円滑な進行をサポートする役割を担っています。医師や医療機関スタッフ、患者さん、製薬企業など、各関係者との調整は、治験支援には欠かせない業務の一つです。

研究職志向からCRCへ。医療現場で広がった可能性

学生時代に臨床検査技師の資格を取得し、病院実習も経験しました。大学院では微生物の研究に取り組み、一人で黙々と実験を進める日々を過ごしていました。成果が出ても、人から直接反応が返ってくるわけではない研究の世界。当時は、自分に合っていると思い進んだ道でしたが、次第に人と関わる実感のある仕事がしたいという気持ちが芽生えていきました。そんな中で知ったのがCRCという職種です。患者さんはもちろん、医師や院内スタッフなど多くの人と関わりながら医療を支える存在であることに魅力を感じ、「自分の個性を生かせるかもしれない」と思うようになりました。コミュニケーションに強い自信があったわけではありませんが、だからこそ挑戦してみたいと感じ、CRCとしての一歩を踏み出しました。

入社後、最初の配属先である富山オフィスでは、整形外科領域の臨床研究を担当。想像以上に多くの人と話す仕事であることを実感しました。医療機関ごとに環境が異なり、日々違う患者さんと接する点も新鮮でした。また、書類作成などのデスクワークも多く、業務の幅広さに驚きながらも、次第にこの仕事への手応えを感じるようになりました。比較的早い段階で独り立ちし、メイン担当を任されたことも印象に残っています。

東京オフィスで働く治験コーディネーター(CRC)のMさん

地方配属と医療現場で磨かれた対応力

富山での経験を経て静岡オフィスへ異動し、オンコロジー領域を中心に担当するようになりました。男性CRCは多くはありませんが、性別によるやりにくさを強く感じたことはありません。誠実に対応することを心がけていれば、女性特有の試験においても大きな問題はありませんでした。

特に印象に残っているのは、新規施設の立ち上げ業務です。治験に慣れていない医療機関では、院内への説明や理解促進に時間がかかります。忙しい医師のスケジュールを見極めながら、説明やサインのタイミングを探るのも簡単ではありません。診察中とそれ以外で切り替えを大切にされる医師も多く、その場の空気を読み取りながら、常に緊張感を持って対応していたことを覚えています。

静岡ではアシスタントマネージャーに昇格し、後輩のフォローにも携わるようになりました。一方で、オンコロジー領域ならではのやりがいも感じていました。治療への思いや不安が大きい疾患領域であることから、患者さんやご家族との関係性が深まり、担当交代時に「今まで、ありがとうございます」と、感謝のメッセージをいただいたこともあります。手紙を通して、その患者さんとご家族の「人生の一部に関われた」と実感できた瞬間は、今でも心に残っています。話し上手ではありませんが、必要なことはきちんと伝える。その姿勢を大切にする中で、少しずつコミュニケーション力も身についていきました。

東京オフィスで働く治験コーディネーター(CRC)のMさん

マネージャーとして、これからのチャレンジ

2024年に東京オフィスへ異動し、甲状腺眼症の試験を担当したほか、直近では埼玉の医療機関における新規施設立ち上げを行いました。同時にマネージャーへ昇格し、チーム運営やメンバー育成にも関わる立場となりました。これまでも担当試験に加えて周囲のフォローを意識してきましたが、マネージャーとなった今ではメンバー一人ひとりの適性や成長、チーム全体の動きを考える必要があります。これまで以上に多角的な視点や、判断や調整が求められ、その難しさも含めて新しいフェーズに入ったと実感しています。

現在、新卒研修やOJTでは、分かりやすい資料を用意したり、理解を深めるための工夫を重ねたりと、後輩が安心して学べる環境づくりを意識しています。CRCの業務に加え、立場の変化に応じて求められる役割も増えてきました。そうした変化に向き合いながら成長できる点が、この仕事の魅力だと感じています。

異動や新しい環境を前向きに受け止めながら、これからも成長を続けていきたい。新しい土地で働くことは簡単ではありませんが、文化の違いを知る良い機会にもなります。大切なのはチャレンジ精神。挑戦を続けることで、後から力がついてくる——そのことを、自身の経験を通して伝えていきたいと考えています。全国でCRCやSMA、営業として活躍する同期と今も交流を続けながら、刺激を受ける日々です。

東京オフィスで働く治験コーディネーター(CRC)のMさん

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FAQ

よくあるご質問

Q.

未経験でも治験コーディネーター(CRC)や治験事務局担当者(SMA)として応募できますか?

A.

はい、未経験の方もご応募可能です。

シミックヘルスケア・インスティテュートでは、入社後の研修制度を整えており、医療・臨床研究の基礎から丁寧に学べる環境があります。多くの社員が、看護師・薬剤師・臨床検査技師などの医療系資格を活かして未経験からCRC・SMAとして活躍しています。

Q.

どのような資格・経験があると有利ですか?

A.

必須資格はありませんが、医療機関での勤務経験(看護師、臨床検査技師、医療事務など)や、製薬企業・CROでの経験が活かせます。

また、コミュニケーション力やチームでの協働経験も重視しています。

Q.

どのような研修や教育制度がありますか?

A.

入社後は、シミックグループ共通の導入研修に加え、専門領域ごとの実務研修を実施します。OJTによるフォローアップ体制も充実しており、配属後も継続的に学びながらスキルアップできます。

また、e-learningや資格取得支援など、キャリアに合わせた学習支援も行っています。

詳しくは、研修制度ページをご覧ください。

Q.

配属エリアや勤務地はどのように決まりますか?

A.

ご本人の希望やお住まいの地域、経験・スキルを考慮したうえで決定します。

全国の主要都市にオフィスを展開しており、U・Iターンを希望される方のご相談にも柔軟に対応しています。

Q.

在宅勤務やリモートワークは可能ですか?

A.

業務内容によってはリモートワークを取り入れています。特にSMAや本社部門では、オンライン会議やクラウドシステムを活用し、柔軟な働き方が可能です。一方、CRCなど医療機関支援業務では、現場での対応を中心としています。

Q.

キャリアパスにはどのようなものがありますか?

A.

CRCやSMAとして経験を積んだ後、マネージャー職や教育担当、プロジェクトリーダーなどへのキャリアアップが可能です。

また、他事業部(コンタクトセンター、患者サポートプログラムなど)や本社管理部門へのキャリアチェンジも実績があります。

Q.

応募から入社までの流れを教えてください。

A.

エントリー → 書類選考 → 適性検査・面談(1〜2回) → 内定 → 入社

応募から内定までの期間は約1〜1.5ヶ月です。面談はオンラインで実施することも可能です。

Q.

採用に関する問い合わせはどこからできますか?

A.

採用に関するお問い合わせは、「お問い合わせフォーム」よりご連絡ください。

また、定期的に開催しているWEB職種説明会でも、採用担当者にチャットで直接ご質問いただけるお時間がございます。

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