バックオフィスの業務を通じて、患者さんやご家族の力になりたい

バックオフィスの業務を通じて、患者さんやご家族の力になりたい

経営管理部：S.Aさん

大学で英米文化を学んだ後、商社の経理部へ入社。英語の契約書を確認し、国別の担当者とやり取りし、親会社へ提出する帳簿整理など幅広い業務を経験。その後、シミックグループ社員からCHI経営管理部の社員募集があることを知り、治験に関わる企業で経理経験を活かし、自身の仕事が誰かの生活や健康に直結する実感を得たいと考え、リファラル採用（社員紹介採用）を通じて転職を決意。2024年8月に入社し、現在は売上計上や請求書発行、売上予測などの業務を行っている。

※本記事の所属・内容は取材当時のものです。

もともと海外文化が好きで、短期留学や旅行で海外を訪れ、学生時代は“外に触れる”経験を積んできたS.Aさん。大学では英語英米文化学科に進学し、卒業後は航空業界を志望していましたが、コロナ禍で新卒採用がなく、商社の経理職としてキャリアをスタートさせました。英語の契約書確認など、語学力を活かす場面はありましたが、主な業務は親会社の財務会計。大規模プロジェクトに関与していることは理解していても、海外で進行している案件が多く、業務とのつながりを実感しにくい状況でした。

転職先としてCHIを選んだ理由は、知っている人が働いているという「安心感」と「事業との距離感」。家族も前向きに背中を押してくれましたし、何より医療機関に勤務するCRC（治験コーディネーター）との連携なしでは成り立たない業務に携わることで、自分の仕事が事業に直結していることを日々実感しています。転職活動では2～3社の事務系職種と比較もしていましたが、“自社の数字”を扱う事業部であることもCHIを選ぶ決め手の一つになりました。自分の業務が会社の動きにつながる姿を具体的に思い描けたのは、大きなポイントです。さらに、自分が通院している病院でも治験が行われていると知ったときは、この仕事がぐっと身近に感じられました。新薬開発に関わり、困っている患者さんやご家族の力になれる会社で働けることに誇りをもって、日々の業務に取り組んでいます。

紹介での入社とはいえ、未経験の業界のため、入社前は不安もありましたが、丁寧な導入研修や先輩の細やかなサポートのおかげで、スムーズに業務に入ることができました。

経営管理部では、売上計上や請求書発行、売上予測に関する業務を担当しています。前職では社外向けの数字を扱う「財務会計」が中心でしたが、今は社内向けの数字を扱う「管理会計」が主な業務。同じ「財務・経理」という枠組みでも、扱う情報や視点が異なり、これまでとは違ったスキルが求められるようになりました。現在は、各プロジェクトや会社全体の売上を予測する業務もサポートしており、業務をこなすにつれて、知識や経験の幅は確実に広がっていると感じます。

現在は、数百の医療機関で行われる治験に関する請求書発行を担当しています。医療機関ごと、試験ごとにCRCからの問い合わせ内容が異なるため、対応範囲も多岐にわたります。CRCが現場でどのような対応をしているのか確認が必要なため、本社にいながらも状況を思い描く力が求められます。連絡手段としてチャットツールを活用しており、忙しいCRCがタイミングを見て質問内容を確認できるため、効率よくコミュニケーションを取ることができています。

また経営管理部の行う請求業務では、治験の流れやスケジュールを把握するため、プロトコール（治験実施計画書）の理解が欠かせません。ただし製薬企業によって書き方や表現も異なり、専門用語も多いため、はじめは簡単ではありませんでした。最初は比較的わかりやすい試験から担当し、徐々に複雑な内容にも挑戦しています。毎月の締め業務にあわせて仕事を進めていますが、決して単調ではなく、毎日が新しい発見の連続です。入社から1年が経過し、会社の仕組みや専門用語にもようやく慣れてきたところです。

2025年8月のオフィス移転を機に、環境が変わったことで気持ちにも新鮮さが生まれました。奇麗で開放的な空間や、共有スペースでの交流も増え、部内の雰囲気もより一層よくなりました。フリーアドレスの導入により、「今日はどこに座ろうかな」という朝の会話が自然に生まれ、ちょっとしたコミュニケーションのきっかけにもなっています。

また、テレワーク制度も取り入れられており、繁忙期を除く月の後半には週に3回ほど在宅勤務を行っています。片道1時間の通勤時間を考えると、働き方の選択肢が広がることは大きなメリットです。業務の電子化も進み、効率的に仕事を進めることができています。

さらに、子育て中の女性社員も多く在籍しており、育児と両立しながら活躍されている方がたくさんいます。長く勤めている社員も多く、柔軟な働き方が可能な環境が整っていることから、ライフステージに合わせて安心して働き続けられる職場だと感じています。

入社直後は業務量に圧倒され、締切に追われる日々でしたが、今では自分の立てたスケジュールに沿って業務を進められるようになりました。この仕事では、スケジュールをしっかり立て、繁忙期に備え事前に業務を効率的に進める力が求められます。

今後の目標は、まず現業務で一人前になること。現在はチームを超えてさまざまな方に助けてもらいながら業務を進めています。現場からの問い合わせに対して、まだ状況を正確に把握できないこともありますが、上長に相談すると、限られた情報から背景を読み取り、的確に説明してくれます。そうしたレベルに到達するには時間がかかると思っていますが、将来的には自分も同じように誰かをサポートできる存在になりたいと考えています。

そしてバックオフィスから治験の円滑な進行を支えることで、医療従事者の方々や患者さん、そのご家族の方に少しでも貢献できるよう、日々の業務に真摯に向き合っていきたいと思います。

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