希少疾患の治験における栄養計算業務の遠隔支援|シミックヘルスケアの支援事例

食事管理が治療の中核となる試験において、専門管理栄養士チームが栄養摂取量を正確に算出。データ品質と試験運用の安定化を支えます。

背景・課題

食事管理が治療の中核となる希少疾患の治験においては、被験者の栄養摂取量を正確に把握することが、データ品質の確保に直結します。特に、薬剤の効果と食事由来の特定栄養素(摂取量)を切り分けて評価する試験では、食事記録の数値化精度が重要な要素となります。

しかし、現場では以下のような課題が顕在化していました。

栄養摂取量の正確な数値化の難しさ

被験者が記載する食事日誌をもとに、たんぱく質などの関連栄養素量を正確に算出する必要があります。

一方で、食材・調味料・分量は家庭ごとに異なり、把握に時間を要するため、現場の負担増大が懸念されていました。

医療機関における人的リソース不足と業務負荷の増大

管理栄養士のリソースが限られる中、規定タイミングでの栄養計算業務が発生し、現場の負担が増大。

治験業務との両立が難しく、安定した運用が困難な状況でした。

データ品質を担保するための運用標準化の不足

施設ごとに算出方法にばらつきがあり、治験依頼者においては再現性のあるデータ管理が困難でした。

支援内容

当社では、管理栄養士を中心とした専門チームが遠隔で栄養計算業務を実施しました。

オンラインツールを活用しつつ、内部で共有基準を策定。よく使用される食品や料理については統一ルールを設け、算出のばらつきを抑制しました。

食事記録の受領・整理

食材の分解・標準化

日本食品標準成分表に基づく栄養計算

指定システムへの入力(システムによっては英訳も実施)

ダブルチェック体制による品質担保

必要に応じた疑義照会対応

支援体制の特徴

1

治験の知識を持つ専門チーム

元CRCなど、治験業務の知識を持つ管理栄養士チームが担当。

治験特有のデータ要件を理解したうえで業務を遂行します。

白衣を着た女性がパソコンに向かって事務作業をしている様子
タブレット端末のUI/UXを考えている人々の手元のイメージ画像

2

標準化された業務設計

  • 業務フローのマニュアル化
  • ダブルチェック体制
  • 共有事項の明文化

同一の手順・基準に基づく運用により、施設間のばらつきを抑え、再現性の高いデータ品質を確保します。複数施設支援においても対応品質を均一化します。

3

施設状況に応じた柔軟な委託範囲

  • 栄養計算のみ
  • 栄養計算+栄養指導
  • 一部工程のみ委託

医療機関の体制に合わせた設計が可能です。

治験コーディネーター(CRC)や治験事務局担当者(SMA)、医療機関スタッフの女性3人で打合せをしているイメージ画像

導入効果・今後の展開

本取り組みにより、栄養計算業務の精度と再現性が向上し、治験データの信頼性確保に寄与しました。あわせて、医療機関における業務負担の軽減と運用の安定化を実現し、限られた専門人材リソースの有効活用にもつながっています。

特に希少疾患領域においては、専門性とデータ品質の両立が重要です。CHIでは、管理栄養士を中心とした専門チームによる遠隔支援体制を構築することで、こうした要件に対応してきました。

本支援モデルは、以下のような試験・研究への応用も可能です。

計算機と、チェックマークのアイコンのイメージ画像

栄養管理を評価項目とする治験

医療機関で医師が薬の説明をしながら患者さんに処方しているイメージ画像。

カロリーやアルコール摂取量などの定量評価が必要な試験

バインダーを持って相手の話を聞いている、白衣を着た治験コーディネーター(CRC)の女性

食事指導を伴う臨床研究

食事管理が重要な疾患領域において、栄養計算業務はデータ品質を支える基盤となります。

CHIは、治験理解と医療専門性を兼ね備えた体制により、医療機関および製薬企業の皆様の課題解決に継続的に貢献してまいります。

よくあるご質問

Q.

どのような業務を委託できますか?

A.

食事記録の整理から栄養計算、システム入力、疑義照会対応まで、一連の業務を委託可能です。

また、栄養計算のみなど、一部工程に限定したご依頼にも柔軟に対応しています。

Q.

栄養計算の精度はどのように担保していますか?

A.

日本食品標準成分表に基づく算出に加え、社内で統一ルールを設けています。

さらにダブルチェック体制を導入することで、算出のばらつきを抑え、再現性のあるデータ品質を確保しています。

Q.

治験特有の要件にも対応できますか?

A.

はい。元CRCなど、治験業務の知識を持つ管理栄養士チームが対応します。

治験特有のデータ要件や運用フローを理解したうえで業務を遂行します。

Q.

医療機関との連携はどのように行いますか?

A.

CRCをはじめとした医療機関のご担当者様と連携し、疑義照会や情報共有を行います。

事前にルールやフローを明確化することで、スムーズな運用を実現します。

Q.

複数施設での対応は可能ですか?

A.

可能です。業務フローの標準化や共有ルールの整備により、複数施設においても均一な品質で対応できるメリットがあります。

Q.

どのような試験に適していますか?

A.

栄養管理が評価項目となる治験や、カロリー・特定栄養素の摂取量評価が必要な試験に適しています。

また、食事指導を伴う臨床研究などにも応用可能です。

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